2025 / 03 |
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「なぁ、スザク」
「なに?」
ナナリーを助けてアヴぁロンへと着艦し、ナナリーを下ろしていると、後ろからジノが駆け寄ってきた。てっきり紅蓮二式の事かと思ったが、
「中華連邦の総領事館で会った男とさ、お前知り合い?速く行こうとしてんのに、お前、何かあいつに言ってたじゃん」
意外だった。まさかみているとは。
「スザクさん?」
「え、あ、いや・・・」
ナナリーまでもがこちらを見てくる。早くミス・ローマイヤ預けなければいけないのに。
「ナナリー総督に隠し事か?お前」
「・・・私達にも?」
紅蓮にやられてかなり不機嫌なアーニャまで参戦。慌ててあたりを見渡すが、皆作業に追われているしこちらを見た数人からは謝るように手を合わされた。主に不機嫌なアーニャの部隊の整備班だ。
「・・・・・・・・・わかったよ」
ナナリーに隠し事。
している身でそれは今更だが、これ以上それを重ねるのは不本意だ。しかし、それをどう話そうか。
「・・・・・・・・・昔、中華連邦に許婚がいたんだ。俺より年下で、えっと・・・ナナリーくらい。日本がエリア11になって有耶無耶になったから今頃消滅しているだろうけど」
色々とはしょる。それが一番いい方法だ。
しかし、周りはやけに沈黙している。
首を傾げつつ、補足。
「彼はその時に会った。お互い体力が有り余ってる子供時代だったから、中華連邦の山頂の寺院まで山登りしたりロッククライミングに、武術に・・・・・・」
思えば、あれが体力馬鹿といわれる始まりだった。
「・・・・・・・・・え、っと・・・スザク、ちょっと来い」
「え?着替えないと・・・」
「そうだな。着替えながらお前にしっかりと色々と教えなきゃいけないことがある。膝を突き合わせて話をするぞ。アーニャ、総督をよろしくな!」
ナナリーは呆然としてる。アーニャは、常とは変わらないが少し瞳が呆れている。
「あ、ナナリー・・・総督!また後で!アーサーが総督府で待ってるから連れてくよ!あと、ちょっと渡したいものがあったから!」
「あ、は、はい!また後で!」
その言葉にナナリーは浮上している。本当に天然たらしだな。と思いつつ、ジノはなおもスザクを引きずる。
天然たらしの癖に女心を理解していないとは、ただの爆弾にしかなりえない。
しっかりと言い含めねば。
そう決意しつつ、ジノはスザクを引きずって更衣室へと入っていった。
スザクが渡したいものは、学園の倉庫に置きっぱなしにしていた、ルルーシュからナナリーへの贈り物やら何やらの数々です。深夜に学園にいたのはそれを運び出すためという辻褄あわせでお願いします。
この後電話やゼロの事について詰問され、スザクがどう答えるかは・・・考え中です。いっその事続きを書こうかと思ってますが、何より、ブログ連載を・・・。もうしばらくお待ちください。